外来生物
外来種とは、たとえばカミツキガメのように、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことを指します。
「外来種」という言葉を見ると、海外から持ち込まれた生物と思われがちですが、もともと日本に生息している在来種であっても、もともといなかった地域に持ち込まれた場合には「外来種」となります。
その外来種のなかには、農作物や家畜、ペットのように私たちの生活に欠かせない生物もたくさんいる一方で、生態系、農林水産業、人の生活や身体等へさまざまな被害を与える生物もいます。
外来種被害予防3原則
環境省では、外来種による被害を未然に防ぐため、 外来種被害予防3原則 を提唱しています。
- 入れない 悪影響を及ぼすおそれのある外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」外来種問題を引き起こさないために、一番大切なことです。外来種を入れなければ問題は起きません。
- 捨てない 飼養・栽培している外来種を適切に管理して「捨てない(逃がさない、放さない、逸出させない)」ペットや観葉植物は、最後まで管理する責任があります。
- 拡げない すでに野外にいる外来種を他地域に「拡げない(増やさない)」野外に定着してしまっている場合には、まだ定着していない地域に拡げないことが大事です。