生物多様性とは
私たち人間は、およそ40億年という生命の歴史の中で適応、進化してきた3,000万種とも言われる地球上の生きものの1種です。現在、地球上の様々な生態系から様々な恵みを受け、他の生きものの命を授かって生きています。
3つのレベルの多様性
- 生態系(種と種のつながりや環境とのつながり)の多様性
- 種(種間)の多様性
- 遺伝子(種内)の多様性
が豊かであるほど、気候変動などの環境変化に対しても、それらの恵みを受けて柔軟に適応できる可能性は高まり、私たちの暮らしの安全性も高まります。
生物多様性を保全し持続可能な社会の実現するためには、生物多様性を脅かす4つの危機
- 第1の危機(人間活動や開発による影響)
- 第2の危機(自然に対する働きかけの縮小による影響)
- 第3の危機(人間により持ち込まれたものによる影響)
- 第4の危機(地球規模及び近隣諸国等の社会経済活動に伴う影響))
に対する様々な対策を講じる必要があります。
長崎県生物多様性保全戦略
長崎県では、「長崎県未来につながる環境を守り育てる条例」及び「生物多様性基本法」に基づき、生物多様性の保全に関する基本構想のほか、基本的又は重要な事項を定めた「長崎県生物多様性保全戦略」(現戦略:「長崎県生物多様性保全戦略2014-2020」)を策定している。
5つの行動目標
- 自然環境の監視と種の保護・生態系の保全を強化する
- 人とふるさとの自然とのつながりを回復する
- 多様な地域資源の活用を進める
- 生物多様性の恵みにふれる機会を増やす
- 生物多様性に関する情報の整備と環境に配慮した取組を進める
を設定し、生物多様性保全のための取組を進めています。